こんにちは。受付木村です。
今回の予防接種のお話はロタウィルスとB型肝炎です。
<ロタウィルス>
乳幼児に起こる感染性胃腸炎の原因となるウィルスのひとつです。5歳ごろまでに1回は感染すると言われており、重篤化しやすいのは生後6ヵ月から2歳までの乳幼児です。
感染すると潜伏期間2~4日で発症し、嘔吐や水のような下痢を繰り返すのが特徴で、発熱を伴うことも多いです。通常1週間程度で症状は治まりますが、重症になると脱水症が続いたりけいれんや脳症などの合併症が起こることもあります。
便の中に出てきたウィルスが手などを通じて口に入る糞口感染と言われ、強い感染力を持っています。体外の環境にも強くおもちゃをしゃぶっただけでも感染します。日本では総患者数が年間約80万人に及び、その15人に1人が入院していると推定されているそうです。
現在は原因となるロタウイルスに対する薬剤がないため、対症療法(症状を緩和する)となっています。何度かの感染で免疫がつきますが、ワクチンを接種して免疫をつけることで予防できます。(ロタウィルスワクチンの接種時期および期間はこちら)
<B型肝炎>
B型肝炎ウィルス(HBV)の感染によっておこる肝臓の病気です。乳幼児期に感染すると、すぐに発症しなくてもキャリアになりやすく、成人になってから肝硬変・肝がんを発症したり、重度の肝炎を引き起こすことがわかっています。
感染経路は大きく分けて二つ、①HBVに感染している母親が出産の際に、赤ちゃんが産道で血液と触れて感染する垂直感染、②周囲の人との接触(血液や唾液等)から感染する水平感染があります。①は妊婦のHBV検査などから対策がとられており、現在ではほとんどが予防されていますが、②はその対策が急務とされています。感染するとウィルスを完全に排除することは難しく、またワクチンで予防できることを知らずに感染してしまったり、感染していることに気付いていない人が多く存在します。海外ではすべての乳幼児にB型肝炎ワクチンの接種を行っている国が多くなっています。(B型肝炎ワクチンの接種時期と期間はこちら)
日本国内でも2016年10月から定期予防接種となることが厚生労働省より発表されました。接種対象年齢や時期など詳しいことが分かり次第お知らせいたします。
当院では、予防接種に関するお知らせやリーフレットをご用意しています。待合室においてあるリーフレットはご自由にお持ち帰りいただけます。その他、お探しのものやご質問がございましたらお気軽にお申し付けください。
本日もお付き合いありがとうございました。
次回は四種混合とBCGについてお伝えする予定です。
梅雨真っ只中のはずなのに真夏のような暑さですね。関東地方は水不足も深刻になってきました。私たちも節水を心掛けたほうがいいですね。とはいえ暑い日は熱中症対策をしっかりと、水分補給をお忘れなく!!
そして前回「なんとなく体調がすぐれないときはリラクゼーションできる音を聞いたり・・・」とお伝えしましたが、私も早速iTunesで”リラクゼーション”を検索し枕元においてみました。結果は!?
1曲目の「せせらぎ」が流れてきたことは覚えていますが、その後は朝でした(^^;)
ではまた(^^)/