スタッフブログ 乳幼児のひきつけ(痙攣発作)

こんにちは、永井貴子です。

木陰の恋しい季節となりました。皆さん体調を崩されたりしていませんか。

最近、高熱で来院される患者様が増えてきました。特に小さなお子さまが高熱をだすと心配されるのが痙攣発作ではないでしょうか。

今回は乳幼児の熱性痙攣と泣き入りひきつけについてお話しさせていただきます。

痙攣とひきつけは同じ症状のものです。熱が急激に変化する時に起こるのを熱性痙攣といいます(38度以上)。6歳未満の乳幼児に起こる発作性疾患です。手足を硬直させてガクガクと痙攣を起こし、2~3分ほど意識を失うのが典型的な熱性痙攣です。痙攣はたいてい10分以内におさまります。それは以上続く場合は受診してください。発熱時の身体の震えは悪寒戦慄の症状です。熱が上がりきってしまえばおさまります。この症状は熱性痙攣とは違います。痙攣をおこした時は嘔吐物を誤飲しないように身体を横に向けるなどの処置をとり、焦らないことが大切です。ただ、熱性痙攣を繰り返し起こしている場合は「てんかん」も考えられるので、永井先生にご相談ください。

泣き入りひきつけは、生後6ヵ月から2~3歳までの乳幼児に見られる症状です。大泣きした後、息を吐いた状態で呼吸停止や体や手足の痙攣、顔色不良(チアノーゼ)、体を大きく後ろにそらせる(後弓反張)などの症状をいいます。脳波に異常はなく自然と起こる現象です。発作の特続時間は1分以内のことが多く、特に心配はいりません。成長していくと自然と症状がなくなっていきます。一過性の疾患です。

お子さんのことやご自身のことでも心配なことがある場合は、いつでも永井先生に相談してくださいね。

 

280715

 

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