スタッフブログ 予防接種⑤「BCGと水痘」

こんにちは。受付木村です。

本日は予防接種BCGと水痘(水ぼうそう)のお話しです。

BCG・・・結核予防のためのワクチンです。結核は結核菌によっておこる慢性伝染病で、肺結核が一般的に知られています。日本では現在でも年間2万人以上の結核患者発生しており、また乳幼児が感染すると重い後遺症を残すことがあります。ワクチンを接種することで、成人に対する肺結核の発病予防効果、小児の結核性髄膜炎などの発病防止に対しても高い有効性が報告されています。

BCGと聞くと、「ツベルクリン反応で陰性の人が接種」というイメージのある方は大勢いらっしゃると思いますが、平成17年4月に制度改正がありツベルクリン検査が不要になりました。ツベルクリン検査とは、BCGを接種する前に、これまでに結核にかかったことがあるかどうかをチェックするためのものですが、1歳になるまでに結核に感染する乳幼児は、わずか0.04%にも満たない程のごく少数であることから、ツベルクリン反応検査を行わずに即日BCGワクチンを接種することができるようになりました。

世田谷区の公費対象のお子様は、生後5か月~12ヶ月未満で(1歳を過ぎると自費接種となります)、これは0歳児で感染すると重症化して髄膜炎を併発する危険性が高いためです。BCGの接種時期はこちら

水痘・・・水痘・帯状疱疹ウィルスの空気感染、飛沫感染、接触感染で起こり、初感染では発熱と共に全身に水泡性の発心がでます。水痘ウィルスは長く体内に持続感染する性質があるため、何かのきっかけで体の免疫機能が低下すると再活性化して現れます。成人で聞く”帯状疱疹”ですね。子どもがかかると合併症はまれですが、白血病や悪性腫瘍、大量のステロイド剤を使用しているお子様などは症状が重くなります。水痘の予防接種の時期と期間はこちら

週末は梅雨を超えて真夏のような暑さでしたね。都内でも熱中症で救急搬送された方が100名を超えたそうです。暑い時は水分補給と休憩をこまめに取り、決して無理をしないでください。自分で異変を感じた時にはもうすでに体は大変な状態になっています。院長コラム「熱中症」

症状が改善されない場合、心配な時はご受診くださいね。

次回は「麻しん・風しん(MR)」をお伝えします。

ではまた。

 

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