スタッフブログ「予防接種③ヒブと肺炎球菌」

こんにちは。受付木村です。

予防接種についてのお話も3回目になりました。
今回はヒブ、小児用肺炎球菌についてのお話です。

多くの赤ちゃんが生まれて初めて腕や足に針を刺す予防接種がこのヒブと肺炎球菌かと思います。
どちらも生後2ヶ月から接種開始(可能)な予防接種であることはこれまでもお話ししてきました。
ではヒブとは?肺炎球菌とは?というお話をサラーっとさせていただきますね。
まずヒブとはインフルエンザ菌b型;Hibのことをいい、インフルエンザ菌はこどもの細菌性髄膜炎を起こす代表的な菌のひとつで、その中のb型菌が侵襲性(しんしゅうせい)ヒブ感染症を起こします。この菌は通常生活をしている範囲に存在し、せきやくしゃみなどによる飛沫によっても感染します。通常5歳までには抵抗力ができるので、5歳未満の乳幼児の感染がほとんどです。感染初期の段階では風邪や胃腸炎などと同じ症状で早期診断が難しく、また抗生物質の対する耐性菌が増えているため治療が難しい現状です。(ヒブワクチンの接種時期と間隔はこちら

肺炎球菌とは、インフルエンザ菌とならんで子どもの細菌性髄膜炎や菌血症といった侵襲性感染症の原因菌として知られています。その他にも肺炎や気管支炎、中耳炎等を引き起こします。病原性が強く細菌性髄膜炎を発症するとてんかんや発達遅延などの後遺症を起こしたり命にかかわる場合もあります。ヒブと同様に、感染初期の段階では風邪や胃腸炎などと区別がつきにくく、生後3か月~5歳くらいでは重症化することも多いです。(肺炎球菌ワクチンの接種時期と間隔はこちら

ヒブ、肺炎球菌ともに予防接種が浸透し、また定期予防接種として定着してきたここ数年で罹患率が大幅に減少しています。
どちらも乳幼児期に感染・発症しやすい感染症ですので、接種時期になったら早めに接種をはじめましょう。

また当院では予防接種の同時接種を行っています。ヒブと肺炎球菌を含めその他の予防接種も同時接種が可能です。(日本小児科学会「予防接種の同時接種に対する考え方」)予防接種に関するお知らせやリーフレットもご用意しています。待合室においてあるリーフレットはご自由にお持ち帰りいただけます。その他、お探しのものやご質問がございましたらお気軽にお問合せください。

サラーっとのつもりがやっぱり長い記事になってしまいました。。。
本日もお付き合いありがとうございました。
次回はロタウィルス、B型肝炎についてです。

すっかり梅雨模様ですね。気圧や湿度の影響で体調が思わしくない方も増える時期です。リラクゼーションできる音を聞いたり、好きな香りを枕元に置いて休むことで日ごろ酷使している目や頭を休ま自律神経を整える効果があるそうです。とはいえ「すっきりしない・・・」日が続くときは何かの病気が潜んでいる可能性もありますので、そんなときはぜひご受診くださいね。

ではまた(^^)/

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